プロフィール |
私たちの周りには様々なマルチメディア情報が氾濫していますが、私たちはそれを十分に有効に使えているのでしょうか。例えば、マルチメディア情報を表現する言語や符号化方式、また、マルチメディア情報を運ぶ方法や蓄積する方法には様々なものがあり、流通は必ずしもスムーズに行えません。また、著作権者やシステム提供者のポリシーによっては、閉鎖的なシステムや端末での情報利用しか認められていないこともあります。このような現状を鑑みると、現在のマルチメディア情報社会は究極の理想からいまだ遠い状況にあるといえるでしょう。では、究極的なマルチメディア情報社会とは一体どのようなものなのでしょうか。また、どのようにすればそれが実現できるのでしょうか。この問題に対する答を工学的な立場から探求することが現在の私の専門分野です。それを実現する方法をSuper
Media Integration Architectureと名付けていますが、円滑なマルチメディア情報の流通と消費を実現する具体的な方法を探求しています。この研究課題を進めるに当たっては、マルチメディアにおけるシステム・符号化・伝送プロトコル・表現言語等の幅広い知識とそれらの応用が要求され、決して道のりは平坦ではありません。しかし、それだけにやりがいのある研究分野でもあります。この研究課題に私と一緒に果敢にチャレンジする人を待っています。
趣味は声楽と古生物学。特に、カンブリア紀の生物に興味があります。昔、ワシントンのスミソニアン自然科学博物館で見たハルキゲニアの化石標本に、"Relationship
to the Current Creatures: Unknown" と書いてあったのになんとも魅かれてしまいました。
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研究プロジェクトの概要 |
情報は利用できなければ意味をなさないと共に、流通しなければ更に意味をなさないといえます。本研究課題を簡単にまとめると、この2点を可能とする方法を追求することと言えます。情報を効率良く利用するためには、情報そのものが構造化されている必要があります。即ち、プレゼンテーション空間中におけるマルチメディアコンポーネント間の相互的な同期関係を、構造情報として記述する方式を確立する必要があります。また、マルチメディア情報の円滑な流通のためには、情報伝送メディア、情報配信システムとプロトコル、並びに端末構成を越えたコンテンツの流通を図る必要があり、各種の権利処理
(DRM:Digital Right Management) も同時に行う必要があります。更に、情報消費者が積極的に情報提示に関わるためには、高度な知的インタラクティブ環境を構築する必要があります。以上を併せ持った究極のマルチメディア情報システムの実現を最終目標として、様々な技術課題に関する研究を進めて行きます。
進め方としては、学術的な探求の観点だけからではなく、産業界とも密接に関わった研究を進めて行くことを特徴としています。また、各種の国際標準化活動にも積極的に参加し、国を越えたボーダレスな研究を行います。
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主な著書等 |
- 最新MPEG教科書 (共著), アスキー, 1994年8月
- 実践MPEG教科書 (共著), アスキー, 1995年11月
- ポイント図解式通信プロトコル事典 (共著), アスキー, 1996年11月
- デジタル放送・インターネットのための情報圧縮技術 (共訳), bit別冊共立出版,
1998年2月
- コンピュータ/通信/放送標準事典 (共著), アスキー, 1998年5月
- インターネットRFC事典 (共著), アスキー, 1998年11月
- インターネット教科書 (共著), I&E 神蔵研究所, 2000年6月
- コンパクト版 インターネット辞典 (共著), IEインスティテュート, 2000年12月
- ディジタル放送教科書 上・下 (監修・共著・訳), IDGジャパン, 2003年2月
- ブロードバンド+モバイルMPEG教科書 (共著), アスキー, 2003年2月
- 情報圧縮技術 (共著), IDGジャパン, 2003年4月
(2003年7月現在)
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経歴 |
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1989-1992 |
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早稲田大学理工学部助手 |
| 1990 |
工学博士 (早稲田大学) 取得
「ドキュメントアーキテクチャの拡張とその論理構造抽出に関する研究」 |
| 1992 |
(株)アスキー入社 |
| 1992-1993 |
(株)ジー・シー・テクノロジー出向 MPEG-2の標準化活動等に参画 |
| 1993-1997 |
(株)グラフィックス・コミュニケーション・ラボラトリーズ出向
MPEG-2・MHEG・DAVICの標準化活動等に参画
マルチメディアシステムの研究開発に従事 |
| 1994-1996 |
フランステレコム研究所 CCETT (放送通信研究所) に出向
DAVICシステムの研究開発に従事 |
| 1997-1998 |
(株)アスキー未来研究所出向
様々なマルチメディアプロジェクトのプロジェクリーダを担当 |
| 1998-1999 |
(株)メディアグルー取締役 主としてディジタル放送関連のシステム開発に従事 |
| 1999 |
早稲田大学 国際情報通信研究センター 助教授 |
| 2002 |
早稲田大学 大学院国際情報通信研究科 教授 (現職) |
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研究業績 |
"低遅延MPEG-2ビデオトランスコーダ符号量制御方式" (共著), 信学論
B, Vol.J83-B No.2, pp.151-164, 2000年2月
"ドリフト誤差伝搬を考慮したMPEGビットストリームレート スケーリング符号量制御方式"
(共著), 信学論 D-II, Vol.J83-D-II, No.2, pp.509-524, 2000 年2月
"Rate Control Scheme for Low-delay MPEG-2 Video Transcoder" (共著),
Proceedings of SPIE Vol. 4067, Visual Communications and Image Processing
2000, pp.473-484, 2000年6月
"Animation Image Coding" (共著), World Multiconference on Systemics,
Cybernetics and Informatics (SCI) 2001, Proc. Vol. XIII, pp.404-409, 2001年7月
"MPEG-2マルチプログラムトランスポートストリームトランスコーダ のための動画像符号量制御方式"
(共著), 信学論 B, Vol.J84-B No.10, pp.1877-1889, 2001年10月
"削減符号量による歪み増加特性を考慮したMPEG-2ビデオ トランスコーダ再量子化符号量制御方式に関する基礎検討"
(共著), 映像情報メディア学会誌, Vol. 55, No.12, pp.1669-1674, 2001年12月
"An Innovative Solution for Achieving Media Convergence Using RTP
Streaming in ARIB Framework" (共著), 映像情報メディア学会誌,Vol. 56,
No.2, pp.218-225, 2002年2月
"A novel decoder downloadable system for content-oriented coding"(共著),
IEEE Globecom 2002, GEN-01-1, 2002年11月
(査読論文のうち最近のもの2002年まで) |
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